mabots' blog

知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

ダイナシティ、民事再生法の適用を申請。バブル崩壊と同じパターンか。

旧ライブドアが買収し、独立したダイナシティですが、民事再生法の適用を申請したようです。本日S安で整理ポスト入りしました。直近のIRでは年間のPLしか表示しておらず、BSの棄損状況までは開示されておらず、闇に葬られてしまうのでしょうか。ただ直前の営業CFが売れ上げ300億(600億から減少していた)に対して、▲150億とかなりの大きさになっており、リストラが間に合わない状態でつなぎ融資が必要であった状況に、さらに監査のタイミングで評価損でダメージ、といった形でしょうか。

BSの棄損状況を解明することで同業者のBS棄損状況が事例比例法によって推測することができるので、なんらかの情報が手に入れば今後のデベロッパーの体力査定に参考になるかもしれません。最近までずっと分譲の案内をしていましたし首都圏のデベロッパーだったのでかなりインパクトとしては大きいのではないかと思います。

知り合いの不動産会社経営者がおっしゃっていたバブル崩壊の頃に消えていったデベロッパーと同じようなパターンの財務状況で消えていく(結局過剰な借り入れ、自転車操業、営業人員拡大、状況一遍、営業CFがなくなる、貸しはがし、いきなりポックリというパターン)ことに人は歴史から学ぶことができるのか、といった本質的な問いかけについて考えざるを得ない状況です。金融・不動産セクターの雇用の受けざらが同時になくなってしまっている点も非自発的失業の増加等社会的な変化をおこさせることになるのではないか、という側面もありますのでマクロ的にも注視が必要です。



保有している物件および収益性が低いプロジェクト物件の評価見直しなどで多額の特別損失を計上したことで約92億2100万円の当期損失を余儀なくされていた。今期に入り、不動産市況が大幅に悪化したことで保有物件の売却も進まず、資金調達も急速に厳しくなった

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