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知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

SFCG(旧商工ローン)倒産(負債3380億)で連鎖倒産の発生か

約50%のスモールビジネスローン市場における寡占率をほこっていたSFCG民事再生法の適用申請をしてしまいました。
約1.5兆円規模のスモールビジネスローン市場において7000億円分のサプライヤーが消えるわけであって、つなぎ融資・手形ジャンプによって生き延びていた中小企業は非常に大きなリスクにさらされることになってしまいますし、国内機関投資家がリスクを取らない以上、流動性低下による社会活力の低下及び社会不安要因となることは確実かと思います。
スモールビジネスローンのシンジケートローンの組成構成員が外資系銀行であって、それをリスク管理しながらデリバーしていたのがSFCGだとすると、外資系銀行とSFCGのようがよっぽどリスクをとって銀行っぽいことをしていたのではないかとふとおもいました。

ハイリスクな貸付が多いため、不良債権は恒常的に発生していたものの、最終損益でも146億円700万円の黒字を確保していた。

 しかし、2006年12月に貸金業法が改正されたことで事業環境が急変。46都道府県での販売子会社設立や不動産担保金融専門会社の設立など事業再構築を図っていたが、サブプライム・ローン問題が発生した昨夏以降、貸付先に占める割合の大きかった不動産、金融・保険、建設などの業況が急速に悪化した。 2008年7月期の年収入高は約839億8900万円を確保したものの、収益面では大幅な減益決算を余儀なくされていた。


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