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知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

ドリコム、「ドリコムジョブボード」のサービス終了をアナウンス

ドリコム社はドリコムジョブボードがサービス終了告知をしてしまいました。個人的にも気に入っていた継続的に提供されているサービスで、付加価値も大きかったと思います。
ただ、昨今の急激な景況の変化に伴う人材業界の淘汰にともなった求人広告供給サイドの問題と、楽天社に対しての資本取引にともなう事業整理の要素で今回のサービス終了に至ったのではないかと推測しています。
サービスを開始する場合は、当該サービス終了の場合の債権債務関係の整理を方法をあらかじめ定めておかないと紛争が長引いてしまうビジネス上のリスクを抱えているという点を改めて認識しました。

成果報酬債務についての重大な疑義と、サービス契約内容に盛り込むべき内容

  • 「注1: 申告システムであるドリコムアカウントのルールに従いましてお支払の対象は¥1,000以上の受付のみとさせて頂きます。」と記載されていますが、1000円未満の場合のポイント等の債務については、サービスが継続的に提供されているから、引き落としできないのであって、今回のサービス終了にともなって100円未満のポイントが返還されないのは債務不履行にならないのでしょうか
    • amazonアフィリエイトなどでもありますが、アフィリエイト系サービスで、成果報酬が発生し、かつ、その成果報酬の換金最低額が定められている場合について、自己都合によるサービス終了もしくは統合の場合の換金ルールについて予め定めて契約しなければ、紛争に至る可能性があることを示唆しています。
  • 「大量の申告故、弊社事務処理上お支払いが申告後、最大数か月の遅れが発生する可能性があります。」と書いてありますがこの場合の支払遅延に伴う法定金利内の支払遅延金は日割ベースで支払われるべきかと思いますがこの旨の記載はありませんでした。
    • 自己都合によるサービス停止の場合(天変地異を除く)は事務処理の遅れについては、nか月以上遅れる場合は法定金利以内の特定金利を特定条件で支払遅延損害金を支払う旨の契約条項がヘッジのために記載されているべきです。すくなくとも条件が固定されることで損害の最大額を固定できます。


http://support.drecom.co.jp/jobboard/archive/68

○平成21年7月10日(金) ドリコムジョブボード終了の告知

○平成21年8月31日(月) ドリコムジョブボード閉鎖

○平成21年9月30日(水) 掲載報酬申告〆切

注1: 申告システムであるドリコムアカウントのルールに従いましてお支払の対象は¥1,000以上の
受付のみとさせて頂きます。

注2: ドリコムジョブボードの終了に伴い7月以降、大多数の申告が予想されます。今までと同様に
毎月20日(20日が休日の場合は翌営業日)に申告受付順にお支払いさせて頂きますが、大量の
申告故、弊社事務処理上お支払いが申告後、最大数か月の遅れが発生する可能性があります。
何卒ご理解頂けますようよろしくお願いします。