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知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

マンションデベロッパー「日本エイペックス」、自己破産申請へ

関西圏で小規模な投資用マンションを開発・販売していた日本エイベックス社が自己破産申請を準備しているリリースが流れていました。
個人投資家向けワンルームマンションの価格下落、運用利回りの低下などが想定される可能性があります。特にノンリコースローンでローンを借りていたり、遡及するローンでもフルローンに近いような形態でローンを借りている個人投資家についても「担保価値が低減したため」、「担保価値がなくなったため」等の理由によって、追加の抵当差し入れ、もしくは、ローンの一部の返済請求、もしくは、競売請求がされていく可能性があります。(もうすでに進行しているかもしれない)
やはり売上を伸ばすにはマンションデベロッパー的な動きになってしまうし、そういった売上の上昇期待はそもそもステークホルダーから圧力を加えられるものだから、仕方がないといえば仕方がないですが、そもそも彼らも当初はいわゆるマンションデベロッパーではなくもっとほかのコンセプトやユニークさがあったにもかかわらず、実態としてそうなってしまっている、そんなマーケットが引き起こす動機と、巻き込まれていってしまう企業や、自らのリクエストなのに結局は泡をくってしまう投資家という、みんな仕方がない・イケると思ったからやっているのにバブルになってしまう構造となってしまっているようにみえます。

 しかし、2007年6月施行の建築基準法の改正に伴う建築確認の遅れや資材価格の高騰などによるマンション価格上昇に加え、経済の先行きに対する不安等に伴う顧客の購入意欲の減退などから分譲マンション市場が低迷、今期に入ってからは急激な販売不振に陥り資金繰りが悪化していた。そのため、支払猶予や返済繰延でしのいでいたが、9月末には取締役の過半数が辞任する事態となっていた。

TDB