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知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

AIG米国政府が850億ドル融資、80%近くの株式を保有

ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーに引き続くこの発表をうけ、株式市場はいったんもちなおしたようです。LTCMのときもそうですが米国の意思決定はきわめて早い。ショックも当然大きいですが、流動性危機の際などいままでの彼らの実績として1.5年程度で持ち直すことを出口に外科的な手術をかけにくることが推測されますし、それが米国の強さなのだとおもいます。(逆に日本は政治的混乱から対応が遅れてしまった。どうせ救済するならはやくやったほうがよかった)
日本のAIGの取り扱う各種保険の個人資産は保全措置がされるとおもいますが、米AIGの秩序だった再建のために分割等されて転売されるケースも出てくる可能性は否定できないというのが現状です。その場合は新興国のうち貯蓄余剰になっている国の投資家やキャッシュをもっている機関投資家(日本を含む)がスポンサーになると推測されます。

以下ロイター通信

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33788920080917

 [ワシントン 16日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は16日声明を発表し、ニューヨーク連銀が保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)に最大850億ドルの有担保融資を実施すると表明した。

 米政府はAIG株の79.9%を受け取る。