「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか」という本に対して、@ITでは「」としてとりあげている。さて、これはとりあえず反駁しなきゃ、ということで自分の考えで勝手に疎明してみる。そんなエントリー。
出典は下記
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai02/book/39/01.html
昭和的価値観を問題視し、平成的価値観に置き換えることが本書の眼目である。昭和的価値観に縛られたままなら、会社を3年で辞めることは「よろしくない」ことである。しかし、昭和的価値観を真正面から批判し、新しい価値観の構築に成功してしまえば、3年で辞める行為を正当化できる。
昭和的価値観(本で記載の内容です。)
- 若者は、ただ上に従うこと
- 実力主義の会社は厳しく、終身雇用は安定しているということ
- 仕事の目的とは、出世であること
- IT業界は3Kであること
- 就職先は会社の名前で決めること
- 女性は家庭に入ること
- いわれたことは、何でもやること
- 学歴に頼ること
- 留学なんて意味がないということ
- 失敗を恐れること
- 公私混同はしないこと
- 盆暮れ正月以外、お墓参りには行かないこと
- 酒は飲んでも飲まれないこと
- フリーターは負け組だということ
- 官僚は現状維持にしか興味がないこと
- 新卒以外は採らないこと
- 人生の大半を会社で過ごすこと
- 大学生は遊んでいてもいいということ
- 最近の若者は元気がないということ
- ニートは怠け者だということ
- 新聞を読まない人間はバカであるということ
- 左翼は労働者の味方であるということ
平成的価値観による反駁
- 若者は、ただ上に従うこと
- まぁ気楽にいきていればいいのではないでしょうか
- 実力主義の会社は厳しく、終身雇用は安定しているということ
- 仕事の目的とは、出世であること
- 自己実現とかじゃないすかね。あとは生活環境とか、たとえば会社の場所とか大事ですよね。きっと。
- IT業界は3Kであること
- お、これはあんまりステータスとしてはかわらないのでは・・てか、昭和の時代のほうが稼ぎやすかったかも。。
- 就職先は会社の名前で決めること
- そういう保守派は最近の新卒マーケットでもまだいるとおもうんですが。
- 女性は家庭に入ること
- 家庭にはいるのもいいですが日本国の人口構成や生産性を考えると育児後の仕事への機会提供にどれだけ企業が理解をしめせるかがダイレクトに日本の競争力にリンクしているとおもいまよ
- いわれたことは、何でもやること
- うーん。上の層に対して尊敬できれば、理解できれば、ていう停止条件付きの条項だとおもうんですよね。素直な人はどの時代にもいますんで。
- 学歴に頼ること
- これはまだ一部で残っているのではないでしょうか
- 留学なんて意味がないということ
- 留学もそうですが、規定のコースからはずれてはいけないプレッシャーを感じていたからではないでしょうか。
- 失敗を恐れること
- これも時代性とは関係なく一定割合でいそうですが。
- 公私混同はしないこと
- 人による。
- 盆暮れ正月以外、お墓参りには行かないこと
- なんともいえない。
- 酒は飲んでも飲まれないこと
- 酒はそもそも飲まなくなってるかも。
- 官僚は現状維持にしか興味がないこと
- サステナブルでなければ、そのうち破たんします。愚者は経験から学び賢者は歴史から学ぶ、ということです。
- 新卒以外は採らないこと
- そういう傾向はいまだに高いですが、そのまま流動性が低いままでは国力は低下するんじゃないでしょうか。
- 人生の大半を会社で過ごすこと
- 会社に対してそこまでロイヤリティーはないのでは?
- 大学生は遊んでいてもいいということ
- バイトしてますよ。金が必要ですから
- 最近の若者は元気がないということ
- まぁある程度必要なものがそろっているとかそういうのはあるかもれしません。情報もいっぱいあるし。
- フリーターは負け組だということ
- ニートは怠け者だということ
- 必要性がないかぎりは本人にとっては合理的な選択かもしれません。本人の視点が欠落しているかんじもします。
- 新聞を読まない人間はバカであるということ
- 読む新聞にもよると思いますが。逆にRSSとかで並行して読むといろいろウソも見えてくるという。新聞が絶対的な正である、という前提が崩れているという変化はあるのでは。
- 左翼は労働者の味方であるということ
- 彼らの「労働者」という枠組みに若者の世代の非正規労働力がとらえられているのかどうか、そこも疑問