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知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

期待値によるマネジメント

なんだが漠然としたことをエントリーしたくなったので、漠然としたことをかいてみました。

期待値、というと、自分はつい、試行と平均値と考えてしまいますが、対人関係においては、当該人物ができるであろう、仕事のクオリティや、期限、量などをさすと前提条件をおいて考えをあんまりまとまってないですが、まとめてみます。自分の仮説というか理論なので、これが正しいかどうかわからんですし、すぐに有効活用できるシーンとそうでないシーンがありますが、共通の言語をもつことで、時間が仕事を依頼・被依頼する側双方合理化できる、というのが最大の目的です。

課題としては、そもそも仕事の依頼関係、すなわち、委任契約によって組織が構成され、組織のアウトプットが総合的にでる状況で、とはいえ、組織としては、大量生産というよりかは、知識型のビジネスになっていて、かつ、直接的に売り上げなどの数字が明確にならない管理部門などでの評価方法をどのようにするのかというのがあります。

期待値の成分

  1. 成果の品質
  2. スピード(含む途中のレビューの適切さ)
  3. 成果の量

の優先度で評価されるべきかと。
成果の品質が高ければ差し戻しも少なく、その分差し戻しが多い通常の品質の青果物よりも多くのアウトプットが同一期間にだせるからです。スピードが成果の量よりも優先されるのは、スピードが速くなることでレビュー地点がはやくなり、未知のリスクを事前に察知することができるからです。成果の量というのは定量的に図ることができる、というメリットはありますが、こればかり追求すると、いまいち観点が19世紀的になってしまい、21世紀において知識労働者としての特殊熟練がつめない、という問題はあります。

  • 依頼におけるポイント

どの成分が重要とされるのか、得意な期待値を発揮できる先に、依頼時点で伝えるのがポイントかと。品質を問う場合は事例、スピードを問う場合は期限、成果を問う場合は数量の指定があることによって双方にイメージの差異がなくなります。

  • 被依頼におけるポイント

依頼者から仕事をうける人についても、仕事を請けた段階で、上の成分のうち、依頼者はどの点を重視するのか、確認しておいて、その点をうわまわれるように仕事を合理的に遂行することによってお互いの時間を節約できると思います。ベクトルが一致したらあとは期待値を上回る仕事をするだけです。

  • 品質をつきつめていく

多分成果の品質というのが一番イメージが困難で抽象的な事由なのですが、事例(完成度でいうとBという製品のこういうところ、チームでいうとEさんのチームとかとか)をいくつかあたえ、なぜその事例は実現したのか、それを実現するためのステップを被依頼者に回答させ、レビューするとなんとなく近づけるような気がしてます。「○○さんがいたから」とかという回答であった場合は、なんだか行き詰ってしまいがちですが、そこで、なぜ○○さんは優れているのかを一緒に考えて、できることを一緒に固めて行けるときっといろんな発見があるのだろうな、と思っています。