ヨーロッパ
- ロビイストによる官僚主義的な制度
- 民主化には時間がかかるという原則
- とはいえ、欧州の問題(深刻な若年失業問題、19世紀からかかえている人権や移民の問題)をクリアにはトップダウンが必要
- もともとのエリート主義から統一を図っていった
- ユーロ導入のインパクトは、これらの問題を解決するという根本的な考えが市民にもあるからという仮説
- NGOの存在
日本
- 背景
- もともと環境報告書がはやっていたところにCSRという概念が生まれてきた。
- CSRは持続可能性という意味で使用されるべきであるが、そこが着地点として見えているかどうかはかなり疑問。持続可能性の根本は人的資本と資本戦略。
- 若年層の失業や準失業、企業の人的資本への考え方が浅くなってしまった結果、特殊熟練が蓄積されないキャリアシステム
- 日本的経営はたまたま需要が拡大局面にあったから、そういう後付処理がされただけであって、本来的に人的資本への投資という観点で優れたシステムをもっているのか、それが組織知となって現在ものこっているのかどうかは検討の余地がある
- 経済面
- グローバリズムで部品供給メーカーが欧州経済圏への輸出に際して問題を抱える可能性がある
- SCEはプレステ2の部品に対してオランダでの出荷指し止めをうけ、その交換費用で特別損失を計上。
- ブロック経済の言い訳としてCSRやRoHSなどが存在していると思われがちだが、欧州圏を対象とするならばその社会的背景と、リスクマネジメントの一環としてCSR対策は必要か。
近年では日本でも若年失業問題が取りざたされていますが、この問題についてはヨーロッパは1970年ごろからずっと悩んでいて、さらに、どんどん移民が流入してきて社会的な軋轢となっていてそれが欧州経済圏でわりかし共通の課題となっていて、こりゃトップダウンでゴリゴリいかなきゃね、というのがわりと支持されてきていた感はします。
そして、経済もこのままだとグローバル化に際して弱体化してしまうから標準とか規制とかうまくつくることが経済優位性をたもつ、という必死の背景があって潜在的かつ必然的にヨーロッパではCSRという概念があったということが特徴、で、CSRはヨーロッパにとっては必要必然であったといっても過言ではありません。
同様の問題は日本においてもどんどん表面化してくるとおもうのですが、高度成長やらバブル経済やらであんまりまだ直接的な生活レベルでそれが落とし込まれていなかったということなのでしょうか。気がついたら携帯についても世界のシェアはとられてしまっていますが、同様の経済的な優位性を失ってしまうパターンが他の業種やらでも多く発生してくるのではないかという感はします。