書評 マンガでわかる バフェットの投資術(SIB)
3行サマリ
- グレアムの差分としては、PBR や流動負債、流動資産比率だけに着目して割安なだけに注目すると今後目論見が劣悪なのが市場から評価されているだけという「シケモク」の可能性があるという点。師範のグレアムが辞めると自分もさっさと辞めているのが鮮やか過ぎる。
- アメックス、ガイコ、ソロモンブラザーズなどが窮地の陥った時の色のついた立て直し資金の提供、場合によってはハンズオンでの改善など能動的な対応を度々行ってきた点が歴史を振り返ると分かり、バフェットに関する本は色々だが新鮮な視点となる。
- マンガ感があるタイトルだが、実際にはマンガ比率は少なく、教科書的に端的にテキストで要点が図表入りでまとめられており資料としての価値が高い本であった。ただ電子書籍はなんだか滲んでおりそこが残念。