gooメール、Ajaxを用いたリニューアルでサービス品質のクレームがものすごいことに
Ajaxを用いたサービスリニューアルをしたところ、なんだか大変なことになってしまっています。
http://blog.goo.ne.jp/goomailstaff/e/6e785687338189d1fad9e9aa3df25a9f?fm=rss
おそらくIEと相性が悪いと思うのですが、Fxでも動作しないケースもあるようで、Ajaxとレスポンス遅延の問題と、IEそのものが壊れているケース、PCのパフォーマンスが不足しているケースがありそうです。
シンプル版として機能限定させたバージョンも用意されるようです
http://blog.goo.ne.jp/goomailstaff/e/f48054bf2b7bd94c4de01f994a0b18bb
お待たせ致しております「シンプル版」は、現在、私どもがサポート対象としておりますご利用環境にて、試験を繰り返しておりますが、5月末までに提供開始させていただける目処が立ちましたのでお知らせ致します。
「シンプル版」は、現在提供中の通常版に比較すると大幅に提供機能が少なくなっておりますが、旧gooメールと同程度の動作の軽さを実現しております。
個人的な見解ですが無料で提供されているものについて今回の件で「シンプル版」が用意されるのであればかなり上等な措置かと思います。2倍以上の構築コストと数倍のメンテナンス費用とリスクをもって提供しているからです。
今回の件を受けて、サービスプロバイダが気をつけるべきは以下のポイントでしょうか・・・。
- ブラウザだけではなくPCの参考スペックを要求内容にいれこむこと
- IEやOSがWindows Updateのタイミングで破損している可能性があるのでブラウザの再インストールや他のブラウザを試していただくことを明示しておくこと
- リニューアルで追加要件がでるのであれば事前に通達すること
- 古典的な技術を用いて作成されていたサービスのAjax化に伴うビジネスリスクについて経営判断条件にいれること
- ランダムにサンプリングされた古い中古PCなどで動作を確認すること
- コストの問題ありますが・・・。
- ベータバージョンなどを一部のベータユーザー層に利用させること
- ユーザーは切り替わるまで気づいてくれません
- IMAPインタフェースなど代替手段を用意すること
無料のサービス難しいですね。。
追伸
消費者についてもそもそも営利企業というのは有限なものであって、営利企業が提供する有限責任の商品に、どれだけ有限な資源である時間を投下するかきちんと判断できなければ、彼/彼女はその時間を単に失うだけの話なのかもしれません。しかし、その判断材料は十分に提供され、さらに時勢に応じて更新され、その旨きちんと伝える必要があります。(たとえばAppstoreの利用規約もそうですね。更新があると都度、合意させられます)