mabots' blog

知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

hotmailでSPAM扱いされているのか迷惑メールにもならずに届かないどころか破棄されているケースの対処法

hotmailを運用するマイクロソフト社はあまりのspamからのアタックにうんざりして、規制をとても厳しくされているようです。(どうやらシマンテック社のなにかをつかっているらしい。)。
このため、従来であれば「迷惑メール」扱いで、一応、確認することができるはずであったのに、最近では、届かないどころか破棄されているケースもあるようです。
この問題は、たとえばネットショップ運営者や、サービスプロバイダ、オークションでの取引連絡に深刻な問題を引き起こしてしまい、トラブルの原因となることも多いです。

この対策方法をいろいろリサーチ&お問い合わせしてまとめてみました。

  • 送信側MTA
    • 下記のようなかんじで、正常に送信された旨が表示されているので送信しているMTAではどうなってしまったのか、わからない。

Jun 18 18:11:15 EXAMPLE.jp postfix/smtp[10792]: aaa: to=, relay=mx*.hotmail.com[*.*.*.*]:25, delay=0.82, delays=0.08/0/0.35/0.39, dsn=2.0.0, status=sent (250 <20080110091114.aaa@EXAMPLE.jp> Queued mail for delivery)

  • hotmailの受信トレイ
    • なにも受信されていないようにみえる。(遅配があるかもしれないので数日間辛抱強くまってみましょう)

いくつかの解決方法があるようです。

まず常識的な範囲では

  • まずはDNS、mxや逆引の設定は確実にやっておいたほうがいいでしょう。
  • open relayになってしまっていないかどうか確認しましょう (いくつかのtoolがwebにおちていますし、MTAの設定を見直してみてください。)
  • headerはとりあえず必要なものは確実に送信するようにアプリの設定を見直す

そしてhotmailの場合は
さらに下記を実施しますが、注意すべきは、下記の手順が実施されたところで、補正されることをマイクロソフト社は一切約束しない、という点です。

  • SPFレコードの追加
    • SPFレコードをDNSのTXTとして登録します。
    • 内容としては、送信してきたIPに対して信用できるhostなのかどうかを参照します。hotmail以外でもSPFをスコアリング判定の一部に組み込んでいるSPAM抑制ミドルウェアはあるとおもいますので一般的に実施すべき。
  • Sender Score Certified 電子メール
    • 三者機関が運用(?)し、初期費用$400、年間$1000〜を払うとどうやら「セーフリスト」に認証してくれるかもしれないありがたい機関。ですが、認証されたとしてもhotmailで廃棄されない保証はないので、そのへん微妙。
  • Junk E-Mail Reporting Program
    • hotmailで迷惑メールと設定した人の連絡をマイクロソフトがしてくれるようなサービス。これによって不要な人に対して送信しないようにサービス運用者は設定を変更できるらしい。審査が必要。審査対象としてはメルマガ配信システムみたいなものを想定しているらしいので、ご覧の方が運用しているシステムがそうでない場合はネゴシエーションが必要っぽいです
  • Smart Network Data Services (英語サイト)
    • このシステムはいろんな意味ですごいです。DNSに登録してある連絡先に認証メールを送信し、認証された場合は、Windows Liveアカウントの認証を経て、hotmailが、MTAからの受信したメールを結局迷惑メールと判定したのかどうか、その結果をWEB画面で確認できます

いろいろやってみたけどなんかだめだ・・・という場合

  • 上の手段でいろいろやってみてもだめな場合は、送信するMTAを別な送信OKであるMTAにリレーできるような設定をするといいかもしれません。
    • ただし、別な送信OKであるMTAからの送信でいままでOKだったものがhotmailで捨てられてしまう、ということも将来的におこるかもしれません。

いずれにせよ、重要な取引連絡や、たとえば転職、就職活動でhotmailのメールは振込依頼のメールや、採用通知結果を確実に読みたいのであれば、使わない・使わせないことです。