mabots' blog

知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

マイナポイントゲットまでの複雑な道のり

マイナポイント 5,000 円。皆さん準備はできているだろうか。そこで複雑怪奇なこの仕組みを図面で表してみた。

 

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盲点になりうるのは PayPay や Kyash などの決済サービスでも本人認証が必要な点。カードも無く決済サービスの本人認証がまだの場合は並行で処理を進めた方が得策だろう。並行で進めれば1ヶ月強でマインポイントの申込まで到達できるはずである。

マイナンバー通知書を保管している用心深さやマイナンバーカードを申請済という行政手続きの理解力、そして決済サービスを使えるリテラシーと iPhone7 以降など Felica 対応した iPhone などを所持しているという事前条件を満たす対象者でなければならない。果たして国民全体でいったらどれだけのポーションを占めるのだろうか・・。

何故こんなに複雑なのかの推測だが、マイナンバーカードの普及促進(国民の 8,000 万人が未所持らしい)とキャッシュレスの利用促進で予算を取ろうとしていたのかと。前者の目的であれば区役所・市役所で申請してカード受け取ったら窓口で現金 5,000 円渡した方が対象者の問題を大幅に改善できるだろう。後者は Felica 対応のスマホが事実上要求されるので、旧機種のiPhoneにステイしている層や格安スマホ勢は除外され政策の公益性の観点でちと微妙である。QR コードをもちいる決済サービスはこのセグメントでもほぼ利用可能でサービスもそれなのに浸透済である。

そう「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言いたいだけだった。

蛇足だが、キャッシュレス先進国の韓国では現金決済での脱税の捕捉のために、キャッシュレス利用額に応じた所得控除も組み合わせて個人IDを紐づけている。補足されたくない方は使い捨ての決済サービスを使うのだろう。