受託屋からサービス屋やプロダクト屋に転換しようという、考えをもたれている人は非常に多いですし、PMという名のそこをなんとか屋業種な私としては非常によくわかるんです。
とはいえ、いったん受託できっちりまわってしまう経験をしてしまうと、なかなかそこから抜け出せず、一歩ずつ確実に積み上げそれが社会貢献になっていく・・・そうとも考えられます。そんな考えもみとめられるなら、やめろとはいえません。
しかし個人でやるなら、もう、もりもりつくっちゃってくださいってかんじなんですが、これ、組織でやろうとしたら結構大変です。えらいひとからいつもリソースプランやら今期売上目標やら管理会計費の清算やらでにじり寄られている立場の人はもうなんだかいろいろ悩みに苦しんでしまって鬱まっしぐら(カミーユ・ビダンでいう「お星様がきれい・・」状態)も冗談ではありません。
受託屋からサービス屋に転換する絶対条件とは、なんなのか。自分の意見をまとめてみました。
- リーダーの素質面
- リーダーがケツもっている。また、そのアイディアにとりつかれている。
- リーダーが、繰り返し、ビジョンを信じどうなっていくかをひたすらメンバーにくどいをはるかに上回るくどさで理と情をもって説きまくる。まずは想い、語らないことには人はついてきませんし、理屈だけでも、情熱だけでもうまくいかないですから。
- 開発体制
- その開発をさせるProgram Manager, System Engineerに他の受託案件を平行してやらせない。複数案件やらせるとせっかくの集中力をドブに捨てるようなもんです。
- あとは信じること。信じきれる信頼関係すら気づけないチームでは、いい製品・サービスが生まれてくることは絶対にありません。
- 投資、プロモーション計画
- 当該プロジェクトでの将来的なNPVがプラスであって、有効な資本調達手順をもっている。
- 有効なPR戦略をもっている。リスティングとかよりも、概念を伝える、PR活動によりコストをかけていかんと、市場は開拓できんのです。「話題とは提供されるものではなく、自ら創り出すものである。」