mabots' blog

知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

南極の氷がとけると水面が上昇してヤバくなるのは本当か?

地球温暖化の影響により南極やら北極やらのの氷が解けて、水面が上昇してえらいことになっちゃうんです!!」 というのがまことしなやかにささやかれているんですが、これは本当でしょうか

水に氷が浮いていてその氷が解けていく場合、解けた氷の質量を ⊿m とすると水の体積は ⊿m/ρ だけ増加するが、上の式から⊿m=ρ⊿V、⊿V=⊿m/ρ であるため氷の水没している部分の体積は ⊿m/ρ だけ減少する。よって水の体積増加分と氷の水没体積減少分が等しくなり、氷が解けても水位は変化しないことになる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86

そうなんです。氷がういちゃってる北極はいうまでもないですが、南極についても、水面に面している部分が解けたところで、南極とかの凍っている地帯に関しては水に接していない範囲であった陸があらわになるくらいとけてくれないと、しばらく体積かわらんのですよ。(チベットにあるらしい空中氷河みたいなのがそこらじゅうにものすごい量、あれば、きっと影響はあるのかもしれませんが・・・)


水面上昇ファクターとしては、水自体が膨張する可能性があるんですが、熱膨張率は微かなので、そこまでインパクトがあるとはおもえないです。

ただし、私個人的な所感としては、ものすごく温暖化して危機的状況になる前に、石油が枯渇して、ある種の縮小均衡が発生するのではないか、と思っています。氷が解ける心配する前に、最悪のケースを考えて、すくなくとも穀類の自給率を上げる国策をまじで考えたほうが日本国にとってはいいのではないでしょうか