mabots' blog

知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

金融電卓というジャンル

FV, IRR, NPVなどの単語をみたことがある方も多いと思うのですが、
企業において資本コストn%での調達資金をした際、キャッシュフローベースでのリスクリターンを計算し、n%よりもまともな投資なのかどうか判定し、その上で資源を「配置」するための指標である。なんでこれが重要かという安く借りてきて高く儲かる(CFベースで、ね)ところに配置するのがビジネスの基本なので!
だから、これらはビジネスにおける投資の意思決定をつかさどる重要な指標なので米国では投資家にいくつかのオプションを提示するときに必ず利用されます。

手前味噌ですが高校生の頃に電卓ソフトをつくってたので
http://www.vector.co.jp/soft/mac/personal/se112224.html
電卓、という物自体に興味があったんです。

そして最近金融電卓というのが気になるのであった。(ていうかExcelでそんなものできるし、よくよく考えると、perlとかphpとかの環境がはいっているLet's note R3を毎日持ち歩いてるんで、for文で一発計算なんですが。。。)
有名どころではHP12Cですが、おそらく米国ではHP17BII+か、TI BA II Plusが基本です。ただしこれはCFAとかMBAとか証券の人用で、実際ガン売れしている(No1らしい)のは、Real Estate Masterというシリーズ。

  • Calculate a wide variety of real estate finance problems for boosting buyer confidence
  • Complete taxes and insurance for true PITI payments
  • Automatic sales price and down payment calculations for smarter home shopping
  • Easily calculate amortization and balloon payments for a precise forecast
  • Bi-weekly vs. monthly loan comparisons for clear-cut loan options
  • Simplify complex ARMs including lifetime cap for accurate assessment

OK、みんな気づいたとおもうけど、boosting buyer confidenceですよ、"boost confidence"というのがなんともアメリカ的な英語なんだけれども、これはもはや、米国での不動産市場の狂気が伝わってきますね。

(最近では高リスクな人たちむけへのローンが焦げ付いてる問題もありますが、やはり一等地の値段の上がり方は尋常ではないです。米国在住のベンチャーキャピタリストの方もおっしゃってましたが、日本と違って世界中からキャッシュが流れ込んできてるんですね)

しかし、ガジェットとして、ほしい。とくにHP17BII+。しかしこれ、日本語の情報がまったくない。とりあえずエミュレーターでがまん中。でもさ、逆ポーランド記法、なれれば多項式とくのがヤバイ便利なんすけど・・・

よく考えるとですね、スクリプト言語ってフィナンシャルにおいてもすごいんですよ。フィナンシャルでの計算式で特にシグマ使うやつとかすぐ書けるし、perlでmoduleあるし、自分はphp派なんで、あとは確立分布系のつかいやすいモジュールがphpでないか探して使えば、最強ですね。

とおもったらPECLでいいのがありました。

PECL::stats
srcは
http://pecl.php.net/package/stats
windows
http://pecl4win.php.net/ext.php/php_stats.dll

レポートは後日!!!
多分サンプルプログラムも書いてると思う。
(なんかどっかにCF計算用のプログラムとかおいておこうかな。。。)

しかしHP17BII+の情報の少なさにはおどいた。。