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知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

富士バイオメディック(もとは調剤薬局)が民事再生法適用かとおもったら、実態は投資会社になっていたようでした

セントレックス上場の富士バイオメディックスは、民事再生法適用申請をしましたが、もともと調剤薬局からスタートし、デットに依存した店舗のM&A→有価証券への投資を繰り返し、最終的には投資会社になっていたようです。

  • 営業CF、投資CFともにマイナス、財務CFが増加。倒産直前の借入金は150億。
    • D/Eレシオ(流動負債/流動資産*100)は100%。固定負債は93憶なので実際はもっと借金体質。
      • 大量の有価証券評価損で借り換えできなくなったのが直接的な原因?
  • 営業利益自体はでているが営業CF自体50憶近く(売上規模は200億単位。前年度は+30億のOCFがあったにもかかわらず)流出している。
    • 本質的にこの会社は儲かっていたのか? PLとCFを見る感じでは、エンロン末期の状態に似ています。
    • 買収してみたもののおもったほどOCFが芳しくなく結局買収で必要になった借金を借金の借り換えで生存している状態になっていたのでないか。

2008年5月期の年売上高は約140億6100万円を確保したものの、投資有価証券評価損、関係会社株式評価損などから約31億3300万円の最終純損失の計上を強いられていた。積極的なM&Aなどにともなう過大な有利子負債が重荷となっていたほか、今年9月末に予定していた未収入金が回収できず、この未収入金の存在自体に疑義が生じたことから、資金調達も困難となり、今回の措置となった。

TDB
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/2798.html

IR
https://ssl.alpha-mail.ne.jp/fbm.co.jp/ir/pdf/08/081014.pdf