mabots' blog

知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

ビジネスの成長は、「コマンドー」=>「将軍」=>「官僚」という形で進んでいく

ビジネスのスタートアップはコマンドー(特殊部隊)が潜入して、敵地を混乱に陥れ電撃的に進撃する、その後前線が混乱したところで正規軍を率いる将軍が正しい兵站をもって進軍し、最後に官僚がやってくる、ということを昼間のディスカッションで改めて感じました。コマンドーだけでも兵站がもたないし、将軍の時代にもやがて官僚がやってくる。なんだか逆襲のシャアのセリフみたいですね。
コマンドーについては、先見性と戦略、将軍については、やはり、排他的な優位性に対する狂気じみた執念が大事ですね。ところで官僚はなんなんだろう、、、、これはまた別なテーマで考えてみよう。

大本のネタは『コンピュータ帝国の興亡』のようですが、以下の『ネット起業! あのバカにやらせてみよう』岡本呻也著 文藝春秋刊の内容が下記で全部公開されたタイミングで、その内容を改めて読んだ時に上記の点を改めて考えました。
http://nin-r.com/netbaka/00.htm

真田は後の不遇時代に『コンピュータ帝国の興亡』(ロバート・X・クリンジー著、アスキー刊)という本に出会う。この本の中に、「企業の成長段階に応じてトップは3種類に分かれる」という分析があった。
 第1段階は「コマンドー」である。コマンドーは落下傘で音もなく忍び寄って鋭利なナイフで敵の咽をかき切り侵入路を切り拓く。第2段階は正規軍で、隊列を整え命令一下、圧倒的物量で敵を制圧してしまう。大きな斧で相手をなぎ倒してしまうのだ。こうした正規軍のトップは技術的知識を持った将軍でなければならない。第3段階として官僚がやってきて軍政を敷く。そうなってくるとコマンドーは居場所がなくなるので、次の戦地を求めて放浪の旅に出るというのである。ごく稀に、企業の成長に合わせてコマンド→将軍→官僚と変質していく優れた経営者がいる。ビル・ゲイツは明らかにその一人だが、最近将軍の方向に先祖返りしつつある。たいていの場合アメリカでは官僚は社外から引っ張ってくるようだ。