自社の強みを考えながら仕事をすることがイノベーションにつながるということ
ゲイリー・ハメルの「リーディング・ザ・レボリューション」をよんで
「全社員が自社の強みを常に意識すること」がイノベーションにつながる
という指摘に感銘をうけました。
シスコ社の考え方の例を踏まえて紹介したいとおもいます。
シスコは
- 適切なタイミングで市場に参入するためのM&Aによる事業展開スピード
- 顧客管理、強力な販売・流通網
を強みとしています。
これらは下記の基準がベースとなって醸成されていきました。
- 市場に対して遅れて参入することがいかに不利か、知っている(isdn事業への参入遅れ)
- 顧客思考の強力なビジネスモデル(買収先の企業にも自社のCRMを必ず導入する)
- 広く浅く中立的に技術に対して評価をする文化
- 18ヶ月先を予測して事業投資をするのは困難だが、M&Aをするならばそれが時流にのっていると一度判断したら3週間で完了しなければならない
もうあきらかとおもいますが、シスコは決して技術を妄信的に信じた技術ドリブンな会社ではない、ということです。
常に自社の強みを考えながら、目の前の事象や、ステークホルダーとのリレーションシップを考えていく、ということの重要性を改めて認識させられました。