mabots' blog

知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

最近の若者的な視点から品質について考えてみる


なぜ、品質は低下しているのか、最近の日本はダイジョブなのか、という話をマスコミを主としてよく聞く。物心がついたころにバブルが崩壊しちゃった若者的な観点から考えてみることにした。


私:

昔、手術器具のテストの話をどっかでよんだんだけど技術者には、器具に過電流や、停電を意図的に発生させたら異常な挙動をしたから、すぐになおせ、という理不尽な要求が2年くらいずっとあってやっと製品が完成するとかそういった連帯責任的な理不尽さが日本の現場からなくなっているから製品の事故が増えているんだ、という記事だったような気はしますが、これが実現できた理由を需要曲線から考えると、ある種、作れば売れる、だからどんどん追加しようという時代背景があったからできたわけでいまみたいに、限定された需要の中で限られた資源で、製品をつくって限定されたニッチなパイを寡占、となってくると「コントローラー」という肩書きの人が登場してくるので製品クオリティも当然限定的になるということですかね。。

K氏:

うーん。まぁ、そういうのも製品価格に反映されてればそれはそれでリーズナブルなんでしょう。とはいえ、「このくらいで妥協しよう」ってのがふつーのことになってるんでしょうなぁ。
コストがかなり無尽蔵にかけられた頃とはわけが違いますもんねぇ。


私:

20世紀的な価値観に心を引かれた人には、それを糾弾することしかできないだろうが、ならばその手で右肩あがりの需要曲線を愚民共に示してみせよ、となるわけです。
コストをかけるにしてもつくっただけ売れるならともかく、いまやテンポラリーな人たちがテンポラリーにアサインされているだけですから今後長期的に製品開発増産は続くので長期的にテストの需要が増え続ける、ではないですからね。。

K氏:

まぁ一方で、あらゆる製品がハード・ソフトの両面で複雑化してきているのは事実だと思うので、その分、不具合は出やすくなっているんだろうなぁ、とも思いますが。それに追いつくだけの品質意識というか、コストをかける覚悟が作る側にも、買う側にもないってことなのでしょう。