そろそろネットサービス終了のお作法について一言いっておくか
「habbo hotel」、「nowa」、「doblog」、「cafesta」、「ニフニフ動画」がサービス終了(厳密にはcafestaはログインID等は引き継がれるものの・・)ということが立て続けに起きています。私自信もサービス提供者というか、サービス終了させてきた歴史もありぼちぼち見解をまとめてみました。
閉鎖するからにはどうすれば少しは誠意をしめせるのか
- 合理的な理由を説明すること
- 合理的な理由なく終了されるとそのサービスを運営している企業の信用にも影響するということを当該企業の経営者は認識すべきでしょう
- 告知からすくなくとも半年にわたってサービスは維持すること
- もし負荷の高い機能があるのであれば漸次的に機能をとめること
- サービス構築の段階で閉鎖の手順とかをまとめておくこと
- 会員登録が必要なサービスであれば、登録時に閉鎖・終了になった場合の諸条件について予め記載しておくこと
- 終了するしかないとしたら、CGM系サービスの場合は、すくなくともCSVやMT形式のエクスポート機能、あるいはいままで貯めこんだデータを分かりやすく一覧できる機能などを最後につくってあげること
- 有料のポイントについては割引が伴ったとしてもなんらかの有料のポイントと交換できること
- 換金率は下がったとしても行使期限を定めた上でなにか有用な品物やデータと交換できる、というのでもよいかしれません。
- 購入したデータなどについてはすくなくともそのサムネイル画像だけでもよいから保存できること
- たとえば動く有料アバターをかったとしたらそれがgifアニメで落とせるとか、、ゲームのアイテムとかもそうですが。画像ファイルの詰め合わせをおとせるようにしておくとかでもいいのかもしれません。
- 有料コンテンツ(動画等)の場合は(可能であれば)期間限定で一括ダウンロードできる機能を提供する
といった対応をすることですくなくとも誠意は表せると思っています。
閉鎖するから悪いサービスだったのか
- マイクロブログやブログ投稿サイト、SNSはその機能としては非常に優れています。
- しかし、サービスを運営するにはサーバーコストと運営企業の販管費(人件費)がかかります。大人の事情なのです。
- やはり継続的に改善やユーザーの声をサステナブルに拾える体制を敷き続けられるサービスが強いです。
- 個人的にクックパッドさんは非常に良い例だと思います。
今後発生してくるサービス閉鎖案件と影響範囲
- 動画投稿サービス
- 一か所に集約していくのかなぁ
- OpenIDプロバイダーの停止
- これは結構影響範囲が大きそう。サービスを引き継ぐ側のメリットも結構複雑。
まぁなんとも後ろ向きのエントリーではありますが、閉鎖や終了のことを考えるとサービスの本質的な意義や、収益、社会貢献について考えさせられるものもあり、サービスに携わるいろいろな人がいろいろ考えるには良い機会なのかもしれません。
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